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644億ドルの成長を遂げる世界のアプリインストール広告市場をリードするアジア太平洋地域

Jillian Gogel Jillian Gogel Dec 13, 2018

世界中で急速にモバイルが伸びている現在、モバイル優先のアプローチを採用しているマーケテターは、ブランドの成功を牽引する特別な立場にあります。2020年までに世界の広告業界の30%以上をモバイルが占めるとのZenithによる推定を考慮すれば、この理由も理解できます。

モバイルでは、ユーザーのエンゲージメントを促してブランドへのロイヤリティを高めるための最終的な目的地として、アプリに益々重点が置かれています。並行して、マーケターは、アプリインストール広告を通じたユーザー獲得に多額の投資をしています。

AppsFlyerは、アプリインストール広告費用が2020年までに65%増加し、驚異的な641億ドルになると予測しています。世界中で成長が見込まれています。北米欧州中南米では、それぞれ2020年までに129億ドル、109億ドル、85億ドルの伸びが予想されています。

 

アジア太平洋地域の成長に支えられたアプリインストール広告の世界的な増加  

モバイル業界でのエキサイティングなダイナミクスを考えると、アプリとモバイルにとって最も収益性の高い地域の1つ、急成長しているインドと中国市場の本拠地であるアジア太平洋地域に注目することが特に重要です。当社の調査結果によると、規模と成長率の両方のリーダーであるこの地域は、今後数年間、大きな可能性を秘めています。それでは、これが何を意味するのか詳しく見てみましょう。

アジア市場全体は、この地域のモバイルマーケティングへの投資と、ユーザーの規模の両方で注目されています。

価値の高いユーザーを求めている中で、マーケターがそうした成果を求めてより高い投資を行うことが予想されます。弊社のデータによると、この地域は広告費が最も多くなり、2番目に高い成長率を誇った結果、2017年から2020年までで2.6倍に増加して300億ドルに達すると予測されています。この率はラテンアメリカに次ぐ第2位ですが、3.5倍のスケールで起こり、世界の大部分をはるかに上回ります。

 

非オーガニックインストール

インストールだけで言えば、アジア太平洋地域は2020年までに世界全体の50%を占め、他のどの地域よりも3倍以上の規模になると予測されています。

また、全体的な市場シェアに加えて、2017年から2020年にかけてインストール数で2.4倍の飛躍を見込んでいます。この率は、アジアにおけるモバイル広告費の成長率と非常に一致しており、多額の投資をして大きな成果を期待しているマーケターにとっては良い知らせです。

 

では、アプリマーケティング予算がアジア太平洋地域で拡大すると予想されるのはなぜでしょうか?

モバイル広告費とインストールを勢いづける、いくつかの新しいトレンドがあります。以下は、2019年の最も注目するべきインサイトです。

 

  • 中国の爆発的拡大。 今や驚くことではありませんが、中国はダウンロードと消費者支出の両方において圧倒的なリーダーです。常に強力な国際的プレゼンスを維持し、アプリ市場としての中国の可能性は、ここ1、2年で飛躍的に上昇しました。そしてAppAnnieによれば、2022年までにダウンロード数1,200億、消費者支出624億ドルに達することが予想されています。

この注目度の高い国から得られる利益にもかかわらず、中国には数百のアプリストアを持つAndroid用の全く別のエコシステムやローカルプレイヤーが支配するメディアスペースなど、独自の課題があります。この市場に参入しようとするマーケターが成功するには、適切なビジネス、文化、社会の知識を備え、ゲームアプリに関する厳しい官僚制に対応する準備を整える必要があります。中国について知っておくべきことは、 こちらのガイドでご覧ください。

 

  • インドの成長。 アジア太平洋地域の市場の多くがパワフルですが、その中の重要なプレイヤーで最も驚くべき存在はインドでしょう。世界で最も急成長を遂げているアプリ経済を支配しているインドでは、今年特にモバイルの普及が目立っています。

The Economic Timesによると、インドは2017年から2018年の間に41%の収益成長率を達成したほか、2018年第1四半期にはiOSとGoogle Playを合わせたアプリダウンロードで第1位となりました。モバイル経済における急速な成長を考えると、この勢いを利用し、インドのこの貪欲な消費者市場の波に乗る絶好の機会です。

ユーザーあたりの平均収益(ARPU) は、アジア太平洋地域の他国と比べても世界と比べてもかなり低いですが、インド市場の本当の強みは、アプリのダウンロード数とそれが生み出すユーザーアクティビティです。Statistaによれば、現在スマートフォンを所有している人は36%に過ぎませんが、その数は今後2〜3年で約30%の増加が見込まれています。堅実な広告テクノロジーエコシステム、データ志向を強めているマーケター、CPIの低さなどを備えたインドの、アプリ市場全体での機会が重要です。

  • モバイルゲームに加わる東南アジア。 Kantarによると、モバイルデバイスの閲覧時間は、この地域で特に顕著になっています。特にタイ、マレーシア、インドネシアで長く、それぞれ一日に3.9時間、3.7時間、3.4時間が費やされています。中国やインドなど他の市場のダウンロード、アプリ内アクティビティ、収益の方が高いにも関わらず、アジア太平洋での平均は2.7時間となっています。 アプリのマーケティングでは、インドネシアのEコマースアプリで多くのアクティビティが見られる一方、ベトナムはゲーム業界で大きな成長を遂げています。       
  • 安くて強力なデバイス。 モバイルと世界市場との関係性が強まるにつれて、OnePlus、Xiaomi、Huaweiなどの企業から、AndroidやAppleのハイエンドデバイスと同様の機能を提供しながらも、より安価なデバイスが頻繁にリリースされるようになりました。

モバイルアプリを通じてインターネットへの高品質なアクセスがより手頃になるという事実は、アジア太平洋の発展途上国に多数の新しいユーザーが現れ始め、今後も継続することを意味します。すでに大きな市場の機会が拡大し続けています。

  • モバイルファーストの市場。 世界中の他のいくつかの場所でも、アジア太平洋地域と同様の成長がモバイルで見られます。多くのモバイルユーザーが、支払い機能を含めたデバイスとその機能を頻繁に活用しており、一部の主要国市場は「モバイル優先」、さらには「モバイル専用」地域にさえなっています。

ロイターの データ によると、アジアの3大市場におけるモバイル利用は60%に達しているか、それにほぼ近づいています。ただしこの傾向によりユーザーがテクノロジーに習熟した結果、基準がより高くなり、こうしたユーザーへのアプローチがますます困難になることにも注意しなければなりません。

  • より強力なインフラストラクチャの台頭。昨年は特に、より強力なデバイスと手ごろな価格のデータパッケージ、4Gや5Gのようなより強力な携帯電話インフラストラクチャの登場が見られました。こうしたシステムは、特にインドで、より優れた柔軟性と帯域幅によって、より重い動画や音楽のストリーミングアプリならびにマルチプレーヤーのオンラインゲームに対応します。

このような新興インフラストラクチャ、ならびに安価なデータパッケージ、増加する利用者によるスマートフォンやアプリのアクセス性の向上などのサポートによって、ダウンロードやアプリアクティビティに多くの流入が見込まれ、今後も継続すると予測されます。

 

重要ポイント

  • アプリインストール広告費は、アジア太平洋地域で2017年から2020年にかけて2.5倍と急激に増加し続けています。
  • インストールと広告費は両方堅調に推移しますが、時間とともに徐々に減少します。
  • 驚くことではありませんが、モバイルエコシステムにおける競争は引き続き過熱するでしょう。このため、マーケターは必要とする競争優位性を確保するためにデータをフル活用する必要があります。競争に備えて準備することは、主要市場である中国において特に重要です。
  • 携帯電話のインフラストラクチャの強化、安価で強力なモバイルデバイスの登場、アプリの増加、主要市場での驚異的なモバイル利用、ユーザーの増加などの要素が組み合わさったアジア太平洋は、アプリの量を増やし、より多くのオーディエンスにリーチするために特に重要な市場です。
  • 引き続き、マーケターはより慎重なマーケティング戦略に取り組み、その後の収益成長を期待できる一方で、不正行為者もパイの一部をかすめ取ろうとしています。したがって、効果的かつ継続的な不正防止の必要性が強調されます。
  • 独自の機能の他に広告パブリッシャーとしても機能するアプリは、普及する広告費の勢いに乗り、さらに大きなアプリ内広告収益を生むことができます。

 

調査方法

こうした予測の複雑さを考慮して、上記の洞察に到達するために5つの異なる統計モデルを使用しました。このモデルには、サポートベクターマシン(SVM)とK近傍法が含まれています。

AppsFlyerが所有するデータは、主に結果を生成するために使用されました。このデータセットには、350億回のインストール、100億ドルの広告費、7万のアプリが含まれています。また、サードパーティのモバイルアトリビューション市場シェアデータ、地域別CPI予測、アプリストア内のアプリ数、インストール数などの他のパラメータも使用しました。

分かりやすくするために、初期処理後にデータを、非オーガニックインストールのアトリビューション市場シェア(FirebaseとFacebookのアプリ分析を除く)および非アトリビューション市場(モバイルアトリビューションプロバイダーによって測定されなかったマーケティング主導のインストール)の2つのカテゴリに分けました。この分割は上のレポートには表示されていませんが、全体的な方法論の要素です。