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オーディエンスの新機能:クロスデバイスでのオーディエンスセグメンテーションの紹介

Danielle Nissan Danielle Nissan Feb 20, 2020

私は昔、ニューヨークに住んでいたのですが、その頃はショッピングが日課でした。ニューヨークに住む多くの人と同じように、食料品、深夜に電話でオーダーするテイクアウト、誕生日プレゼント、新しい靴下、買わずにはいられないセールのヨガパンツ(ちょうど先ほど家に届きました)など、ほぼ毎日1回は何かを購入していました。そして、家、オフィス、外出先でも、常にインターネットを利用していました。

ニューヨーカーであれば、そしてデジタル世代のほとんどがそうであるように、私はデバイスを乗り換えながら常にインターネットに接続していました。職場ではノートパソコン、地下鉄ではiPhone、家でリラックスする時はiPadを手にし、常にスクリーンを見ていました。デバイスを乗り換えるわけですから、何かを買おうとインターネットで探し始めても、最終的には別のデバイスで購入するということもよくありました。読者の皆さんも、同じような経験をしているのではないでしょうか。

世界には210億〜220億台のデバイスがインターネットに接続していて、その数は急速に増え続けています。そして世界人口は78億人に到達しようとしています。Ciscoによると、平均的なアメリカ人は、2022年までに1人あたり平均13.4台の接続デバイスを持つと予測されています。デバイスを切り替えることが、ほぼ日常的な行為であり、受け入れるべき新しい常識でもあります。このユーザー行動は、マーケティングの世界でもすでによく認識されています。このように、人々の日々の行動の舞台が新しいデジタル空間に移ってきていることを念頭に置いた上で、最高のユーザーエクスペリエンスを顧客に提供するパフォーマンスマーケティングが重要になっています。

そして、ユーザーが複数のデバイスを乗り換えながらインターネットを利用していることをマーケターは認識し、この現実を単に「受け入れる」のではなく最適化するようなエクスペリエンスを提供する必要があります。

熱心にショッピングをする人(私のことです)なら、実際の店舗(たとえばニューヨークのSOHO)で商品を見ながら、携帯電話を取り出してオンラインで同じ商品を調べる(英語)という経験をしているのではないでしょうか。店舗にいるのにオンラインで商品を調べるのには、様々な理由があります。初購入の顧客に対する特別割引があるかを調べているかもしれませんし、店舗にないサイズがインターネットなら購入できるからかもしれません。私の場合は、給与が出る月末に買おうとウィッシュリストにその商品を追加するために携帯電話を使います。そして、「最初は携帯電話を使っていたけれども、その後、帰宅してテレビをつけてiPadを開き、そこからまた商品を見る」というのが、私のショッピングエクスペリエンスのよくある流れになります。

eコマースは、購入の回数と額の両方で急成長を続けており、オンラインショッピングでのエクスペリエンスはパフォーマンスマーケティングにとって新しい注力ポイントとなっています。したがって、簡単で魅力的なオンラインエクスペリエンスを用意し、可能な限り一貫性を保つということが、マーケティングでの重要な競争力になります。ユーザーが自宅のiPadで商品を見ていたところに、iPhoneでプッシュ通知を受け取ったので、そのままiPhoneで購入を完了するというケースがあった場合、マーケターはユーザーが「デバイスを乗り換えた」ことを知っておくべきではないでしょうか。マーケティングで最も避けたいのは、すでに別のデバイスで購入を完了している人に、同じ商品についての購入特典のお知らせメールを送信したり複数の広告を表示したりすることです。これはマーケティング予算の無駄遣いであると同時に、すでにメール、広告、プッシュ通知を数え切れないほど受け取っているユーザーに不快感を与える可能性があるからです。

そこでAppsFlyerのオーディエンスは、顧客ユーザーIDのサポートを開始しました。これにより、既存の顧客ユーザーIDに基づいたリマーケティングセグメントを作成できるようになりました。使用したデバイスに関係なく特定のアクションを実行したユーザーグループのセグメンテーションが簡単に行えるので、顧客に対し適切なメッセージを適切なデバイスの適切なタイミングで提供できるようになります。

この新しいユーザーのセグメンテーション手法が効果を発揮するのは、ショッピングだけではありません。たとえば、数ヶ月前、私はスリランカを旅したのですが、そこで携帯電話を壊してしまいました。ものすごい僻地でです。完全に携帯電話が使えなくなってしまいました。

帰りの飛行機が着陸して、すぐに携帯電話を購入しました。もちろん購入はオンラインです(これから、このブログ記事に関連した話になります)。さて、ここで新しくなったのは私の携帯電話だけです。でも、マーケターはこれを「新しいデバイス」に分類します。そして私も「新しい顧客(過去にモバイルアプリでの購入実績がないと考えられる顧客)」と分類されてしまいます。そのため、単に新しいデバイスを買っただけの既存のロイヤルユーザーの私に、そのマーケターはマーケティング予算を無駄使いするという残念な事態になります。

しかも、新しいデバイスを使っている私の広告IDは新しくなったのに、私の顧客ユーザーIDは古いままなので、私にリーチしようとするマーケターにとって事態はさらに複雑になります。使用しているデバイスに応じて異なったメッセージを受け取ることになるので、私のユーザーエクスペリエンスは混乱したものとなりました。たとえば、iPadではショッピングブランドのロイヤルユーザーとして扱われているのに、iPhoneでは初めての購入を促す広告が表示されるといった具合です。

ここでマーケターが自社の顧客ユーザーIDを活用すれば、矛盾のない円滑なユーザーエクスペリエンスを提供できるリマーケティング戦略が可能になります。広告ID(デバイス)と顧客ユーザーID(クロスデバイス)のどちらでセグメンテーションを行うか選択できるようになるからです。

顧客ユーザーIDを使ったセグメンテーション方式を選択すると、AppsFlyerテクノロジーは顧客ユーザーIDとクロスデバイス(そのユーザーが使用したすべてのデバイス)でのアプリ内エンゲージメントを照合し、アプリでの過去の全エンゲージメントに応じたユーザーのセグメンテーションを行います。

ポイント: 顧客ユーザーIDでセグメンテーションを行えば、ユーザーの履歴データを失うリスクがなくなります。

ショッピングの達人(これも私のことです)による、もう1つの良い例を紹介します。私が、ランニング用の靴下をiPhoneで購入したとします。その同じ週に、たまたまiPadでスポーツアプリをゆっくり見ていた私は、しばらく前から目をつけていた靴をとうとう購入することにしました。iPhoneでの靴下の購入額は20ドルで、iPadでの靴の購入額は90ドルだったので、その週の両デバイスでの購入額は合計で110ドルになりました。

この場合のセグメンテーションについて考えてみましょう。

広告IDを利用した場合

広告IDに基づいたオーディエンスの場合:「合計収益が100ドルを超えるユーザー」には、1台で100ドル以上の合計収益を生成しているデバイスのユーザーが含まれます(私の場合、どのデバイスも100ドルを超えていないので、このオーディエンスに含まれません)。

1台のデバイスで実行されたアクションに基づいたユーザーのセグメンテーションを行いたいときは、この方法を利用できます。

顧客ユーザーIDを利用した場合

顧客ユーザーIDに基づいたオーディエンスの場合: 1つの顧客ユーザーIDに紐づく全てのデバイスが考慮されます。したがって「合計収益が100ドルを超えるユーザー」には、全デバイスでの合計収益が100ドル以上となる顧客ユーザーIDを持つユーザーが含まれます(iPhoneとiPadでの購入額が100ドルを超えたので、私はこのオーディエンスに含まれます)。

マーケターがブランドのユーザーエクスペリエンスの向上に自社データを活用できると言う点で、顧客ユーザーIDのサポートはAppsFlyerのオーディエンス機能にとって画期的な進歩と言えます。より柔軟なセグメンテーションが可能になることは、マーケターにとって大きなメリットです。

Appsflyerのオーディエンスに新たな連携パートナーが加わりました

AppsFlyerのオーディエンス機能は、リマーケティングの段階的な効果を正しく測定(英語)できるように、継続的にアップデートを行い進化しています。複数のリマーケティングネットワークとの連携を簡単にするため、定期的に新しいパートナーが追加されています。

最近では、市場で初めてのTikTok Adsとのオーディエンス連携(英語)を実現し、The Trade Desk(英語)もAppsFlyerの連携パートナーに加わりました。これらのパートナーとのリマーケティングオーディエンスの直接同期がAPI接続で可能になります。しかも簡単に同期できます。

共通のクライアントを支援するために、AppsFlyerのオーディエンスチームと協力し連携できたことを嬉しく思います。広告主は、AppsflyerのオーディエンスをAPI経由で効率的に利用できるようになり、The Trade Desk上で実施するキャンペーンで良い結果を得ています。 データパートナーシップ部門 部長 Nate Gawel氏

リマーケティングプログラムで結果を出すには、柔軟性と規模が必要であるとAppsFlyerは考えます。複数のリマーケティングネットワークとの連携とテスト、アプリ内イベントの詳細なアトリビューション、ユーザーのセグメンテーション方式の選択など、できる事に終わりはありません。

[お読みください] AppsFlyerのオーディエンス機能について