AppsFlyerとAmazon Fire TVの統合で高度なアトリビューションを実現
デジタルエコシステムをあらゆる角度から測定するという当社の継続的な使命の一環として、先日、 AppsFlyerとAmazon Fire TVの統合を発表いたしました。2018年第4四半期の数ヶ月間、一部の広告主様と連携して行ったベータテストを経て、今回、Fire TVアプリ所有者向けに公開されるこの統合についてより詳細な情報を紹介いたします。
アマゾンは、OTT(オーバー・ザ・トップ)テレビ市場で大躍進し、最近では毎月3,000万人のアクティブユーザーを発表しています。この数字は、世界第1位のOTTストリーミングデバイスであるRokuを超える数字ではないかとCNETは報じています。eMarketerによると、Fire TVの急成長は米国のコネクテッドTV(CTV)市場全体の伸びと一致しており、昨年は55.5%増加して、人口の55%を占めるに至っています。
これは、テレビパブリッシャーが新しいプラットフォームへ進出する絶好の機会です。Fire TVはAndroid OSを基盤としているため、TVアプリをAndroidからFire TVに移行するプロセスは比較的シームレスです。オーガニックな拡大に加えて、Fire TVでの広告機会は、高度なターゲティングおよびネイティブディスプレイ広告フォーマットという形で新たな効率化をもたらします。

Amazonでの広告
テレビは長いあいだ認知チャネルとして活用され、これはインストリーム動画広告の形でFire TVで再現されています。ただし、Fire TVは単なる動画を超えてクリック可能な広告フォーマットが利用できることから、ファネルの中低位にある広告にも適した選択肢として位置付けられています。Fire TVには、ホーム画面に表示される「インライン広告プレースメント」など、さまざまなプレースメントのオプションがあります。こうした広告はクリック可能でネイティブ形式で提供されているため、動画広告よりもはるかに低いeCPIになります。
Fire TVでのダイレクト広告に加えて、マーケターは、モバイルおよびウェブのライフサイクル広告にAmazon DSPを活用することで、クロススクリーンのリーチを拡大することもできます。
Amazon Fire TVとAppsFlyerの統合を有効にする
Amazon Fire TVは、インプレッション、クリック数、詳細なページへのアクセス数、ダウンロード数、サブスクリプション数など、さまざまなメトリクスに関するファーストパーティレポートを提供していますが、それでもAppsFlyerとの統合には数多くの利点があります。標準化されたアトリビューション期間にわたるOTTプラットフォーム間での集計レポート作成を容易にすることに加えて、AppsFlyerでは、プログラム検索、プログラムビュー、広告完了率(広告ベースのテレビアプリ向け)など無制限にアプリ内イベントを設定できます。Amazonのファーストパーティレポートでは、現在、アプリ内イベントを表示できないため、高度な分析、オーディエンスのセグメンテーション、ユーザー獲得やリエンゲージメントの最適化には、AppsFlyerとの統合が不可欠です(詳細は、こちらのOTT測定に関するブログ記事をご覧ください)。
AppsFlyerとFire TVアプリを統合する準備はできていますか?やるべきことは、以下のとおりです。
- Amazon Fire TVアプリの開発
- 一般的に言って、コードの大部分はAndroidのコードを活用できます。
- AppsFlyer SDKをFire TVアプリに追加
- 数分で数行のコードを追加すれば準備万端です。
- アプリ内イベントの定義
- 設定するアプリ内イベントが多いほど、分析、ターゲティング、最適化の粒度が高くなります(たとえば、無料試用、サブスクリプション、ログイン、四分位数ごとの広告ビュー、四分位数ごとのプログラムビュー、ページビュー、プログラムタイプ/プログラム名ごとの検索など)。
- Amazonストアでアプリの公開
- Amazonストアでアプリを無料登録し、公開します。
- Fire TVアプリをAppsFlyer管理画面に追加
- Fire TVアプリのバンドルIDを追加して、AppsFlyerにデータが表示されるようにします。
Fire TVアプリをAppsFlyerと統合した後、メディアの最適化に関して検討するべきベストプラクティスも少しご紹介します。
- Fire TV広告をより総合的に測定するためのビュースルーアトリビューションの設定。これは、動画広告からアトリビューションを取得するために必要であり、クリック可能なフォーマットについて推奨されます。カバレッジを最大限にするためにビュースルー期間をなるべく長くすることをお勧めします。
- 収益追跡の設定。テレビアプリが広告収益化されていて、LTVおよびROIのレポートを有効にする場合に必要です。
- サーバー間 (S2S) 統合の設定。Fire TV広告キャンペーンをリアルタイムで最適化するために、獲得のポストバックやアプリ内イベントのデータをAppsFlyerからAmazonへ送信。
詳細については、 Amazon Fire TVとの統合に関する詳しいガイドをご覧いただくか、担当のAppsFlyerサクセスマネージャーにお問い合わせください。 また、AppsFlyerの専門家による無料コンサルテーションもご予約いただけます。