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日本のモバイル・アトリビューション普及に向けて

Avatar Naoya Otsubo Dec 03, 2015

AppsFlyerの日本事業、本格展開おめでとうございます。

光栄にも日本語での初のブログエントリーを担当することになりました、アタラ合同会社の代表、杉原剛です。

アタラは運用型広告に関する知見と開発力をベースに、企業におけるマーケティング課題の解決を支援する会社です。弊社では、アトリビューション分析について日本でも早期から取り組んでいます。

これまでの短い歴史を少し振り返ると、日本でアトリビューション分析が話題になり始めたのは2007年頃かと思います。すでに米国では、クリックベースのコンバージョンパスデータを取得し、各施策をスコアリングにもとづいて評価するようなツールやソリューションは出てきていました。その後を追う形で、当社でも同様の取り組みを、広告効果測定ツールやアクセス解析ツールから取得できるデータを使って行っていました。

その後、プログラマティック環境が整備され、ディスプレイ広告が見直されていく中、コンバージョンに至るまでのビュースルー効果も加味するという機運も高まり、第三者配信サーバーなどを使い、クリックとビューの両方を評価したアトリビューション分析が実施されるようになりました。

そして、オーディエンスデータの活用が言われるようになり、オーディエンス・アトリビューション、コンテンツマーケティングの台頭に応じて、コンテンツ・アトリビューションの取り組みも出現しました。もちろんTVCMなどいわゆるマス施策、デジタル施策を統合的にみたオフライン・アトリビューションも。

そう、アトリビューション分析も、時代のニーズに合わせて変化をしてきています。

では今は?というと、モバイルデバイスの爆発的な普及に伴い、同一ユーザーが複数デバイスを行き来する時代。それを考慮した、つまりクロスデバイスのアトリビューションが一つ。

もう一つは、これもモバイルに関係しますが、増加する一方のアプリ利用を考慮したアトリビューションだと思います。

 

AppsFlyer社は自身のサービスを、MOBILE ATTRIBUTION ANALYTICS(モバイル・アトリビューション解析)と呼んでいる点は、非常にユニークだと思っています。アトリビューションを付加サービスではなく、メインのサービスそのものとして扱っていることについては、ここまできたかという、隔世の感があります。

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また、アトリビューション分析をする上でまず大切なのは、データ測定環境の整備です。この媒体のデータは取れるけど、これは取れない、ですと統合的な分析をするという目的に合致しません。AppsFlyerは1つのユニバーサルSDKで1400社のネットワークパートナーがいるということですので、この点でも安心感はあります。

生活者がさまざまなメディアやデバイスを選んで使う環境になり、フラグメンテーション(断片化)が言われるようになって久しいですが、今後も増殖し続けるであろうメディア/ネットワークに、いち早く対応する開発力を持つということは最重要課題とも言えます。特に、FacebookやTwitterなど大手広告プラットフォーム企業との強固なパートナーシップを構築するのは以前よりも難しくなっています。誰でもパートナーになれる時代は終わり、戦略的なポジショニングにあるか、開発力・販売力があるかなどがキーになります。ツール提供会社にはこういった力量が問われていくと思います。

海外市場に進出する日本企業も増えている中で、グローバル環境への対応も決して見逃せない点です。

日本でのモバイル・アトリビューションは黎明期。AppsFlyer社の本格展開で、このコンセプトが広まることに期待しつつ、弊社でも積極的に取り組んでいこうと思います。

 

【筆者プロフィール】

杉原 剛

Sugiharaアタラ合同会社 CEO
オーバーチュア、グーグルでの両検索エンジンの広告事業の戦略立案/オペレーション設計に携わる。 2009年にアタラ合同会社を設立。 Web APIを活用したデジタルマーケティングの自動化/効率化/見える化システム開発、リスティング広告、アトリビューション分析コンサルティングを行う。