< 1 Min. Read

中国市場のドアの開け方

Avatar max Jul 07, 2016

世界中の多くのモバイルが、中国のモバイル市場を、その古い国自体と同じくらい、謎めいたものだと思っています。あたかも中国と世界を隔てるバリアがあるかのようで、中国の中にいる人々は、外側の世界からかけ離れていて、一方、外側から見ると、内側が正確ではっきり見えない、といった感じです。しかし、eMarketerの調べでは、今年だけで250億ドルのモバイル広告費が見込まれる中国は、アプリのディベロッパーにとって、大きな成長の可能性のある魅力的な市場です。

emarketer china

中国におけるモバイルインターネット広告費 – 2014 ~ 2019年
単位:10億ドル、デジタル広告と広告費合計
■モバイルインターネット広告費(10億ドル)
■デジタル広告費の割合   □広告費合計の割合
注:換算レートUS$1=6.15元;ディスプレイ(バナー、ビデオ、リッチメディア)とリサーチを含む。
SMS、MMS、P2Pメッセージベースの広告は除く。タブレット上の広告費は含む。香港は除く。
出典:eMarketer、2015年9月

中国市場でのチャレンジ

多くの海外アプリディベロッパーにとって、中国市場に参入することをためらう原因は、中国で事業を展開することに興味がない、またその可能性を信じていないからではなく、複雑で様相の異なる中国モバイル市場でビジネスのかじ取りをすることに関する不安があるからです。

ここで、中国でのユーザー獲得のための試みと、どのように問題解決を行っているかについて詳しく見てみましょう。

中国のアプリマーケターは、アドネットワークを、主なプロモーションチャンネルとして使っています。ユーザーは広告をクリックし、アプリがダウンロードできるアップルのアプリストアにアクセスします。アドネットワークは、その際、広告主に対しCPIまたはCPCベースで請求します。

トラッキングの手法は、他のグローバル市場と似ており、チャンネル固有のリンクとアトリビューション分析により、マーケターは、インストール元と、その後のアプリ内のユーザーの行動を測り、

優良ユーザーに配信する各ソースの可能性を把握することができます。

問題は、中国で76%のシェアを占めるAndroidから始まりました。Androidのフラグメンテーションは、ディベロッパーを中国市場に進出するのを、ためらわせる主な要因となりました。他のGoogleのサービス同様にGoogle Playも中国国内で利用できなくなったことで、サードパーティーや携帯電話メーカーの運営する非常に多くのアプリストアが立ち上がりました。

Newzooによると中国市場でAndroidのアプリストアでカバーされるユーザーの比率は下記の通りです。

china stores graphs(図中の文言)
中国のモバイルインターネットユーザーが使用するAndroidアプリストア形式の分布サードパーティーのアプリストア(Myapp、360 Mobile Assistant等)
メーカーのアプリストア(Xiaomi、Huawei等)
システムオペレーターのアプリストア(Google Play)

注:ユーザーは複数のアプリストアを使用する場合あり。

 

広告費でいうと、その4分の3がAPK(Androidアプリケーションパッケージ)アプリストアに使われ、残りがアドネットワークに配分されています。それらのアドネットワークに接触したユーザーは、APKアプリストアのダウンロードペ―ジに向かうか、APKを直接ダウンロードすることになります。

各ストアは、アプリのディベロッパーからの異なるAPKを要求し、その後、ディベロッパーがストアからのインストール毎に課金するCPD(日当たり費用)またはCPIモデルのプロモーション料を請求します。アトリビューションという点では、ストアはアドネットワークに似ています。これは、新しいグローバルクライアントにとっては大胆なチャレンジです。サードパーティーが、複数のパッケージを管理し、アプリプロモーションビジネスのメインプレイヤーとなる市場で、完全に異なるモデルを作るわけですから。

公平で独立したモバイル測定パートナーと協業することで、マーケターはこれらの試みを行い、各サードパーティーのストアからのインストール数を調べ、アプリのアクティべ―ションのデータを取得し、加えてLTVやROIを測定できるよう、マーケティングアナリティクスを行います。

Androidの取得チャンネルがアドネットワークとなる場合、最後のランディングページのURLは もはやGoogle Playの目的地ではないため、トラッキング方法は修正される必要があります。このため、最後のURLがアドネットワークのCDN上で展開されるAPKダウンロードリンクとなる、”ストア外”ソリューションが存在します。

中国市場のトラッキングソリューションの要約は下記の表の通りです。

Untitled_spreadsheet_-_Google_Sheets

最後になりますが、もうひとつ重要なことは、中国市場の規模に対応するために、マーケターは利用するトラッキングプロバイダーが、20以上の主要な国内アドネットワークと接続しているか確認する必要があります。というのも、それらのアドネットワークだけで中国のトラフィックの70%以上がカバーされるからなのです。これらのアドネットワークには、中国での最大ネットワークのひとつでありWeChat/QQ/Myappなどのプレミアムトラフィックを有するTencent Social Ads、そしてBytedance(News Master)、Domob、 LimeiやYoumiなどが含まれます。また中国で最大のリターゲットDSPであるIpinyouなどもあります。

つまり、中国のアプリのエコシステムは、他の市場とはまったく異なる生き物であると言えます。しかし、その市場規模がある限り、グローバルアプリディベロッパーは少なくとも”東方に向かう”可能性について真剣に検討することになるでしょう。