高度なオーディエンスのセグメンテーションにより「1 対 1 のマーケティング」が可能に
20年以上前、ドン・ペパーズとマーサ・ロジャーズは、マーケティングの「1対1のマーケティングの未来」についての革新的なマーケティングマニフェストである著書「The One to One Future(翻訳著書名:ONE to ONEマーケティング―顧客リレーションシップ戦略)」を発表しました。ペパーズとロジャーズは、マスマーケティングが個人ベースのマーケティングに移行する将来を予測しました。マーケティングの専門知識、データおよびテクノロジー(これらすべては当時、想像に過ぎませんでした)の助けを借りて、マーケターは大量のパーソナライズを実装し、すべての購入者に対して個別にカスタマイズされたメッセージを作成するという世界です。
お馴染みに聞こえる方もいるのではないでしょうか?それだけ、個人をベースとしたマーケティングがますます私たちにとって現実に近づいてきているからでしょう。同時に、マーケターが考えるターゲットユーザーのセグメント方法は、ますます複雑になってきています。購買傾向を認識し、一連のデータポイントに基づいてユーザの行動パターンを推定し、「似ている」オーディエンスを見つけようとすること、ユニークなカスタムオーディエンスを特定することは、どのように考え、行動し、購入するのか、すべて行動の背後にある個人を理解するための方法です。私たちはこれまで以上に多くのユーザーデータを獲得しており、ますます「1対1のマーケティングの未来」に近づいています。
マーケターはすでに、この変化の真っ只中にいます。つまり、マーケティング活動の中心は、ブランドや製品から、個々のユーザーの行動に移りつつあります。ユーザーに関するデータが成熟している直接的な兆候であり、実力のあるマーケターはこれを実行に移す必要があります。
直近発表された eMarketer レポートによると、2019年の世界中のクライアントサイドのマーケターの最優先事項は「さらに効果的なオーディエンスセグメンテーションとターゲティングのための、データのより良い活用」でした。実に調査回答者の55%がそのように回答しています。
出典: EconsultancyがAdobeと共同発表した2019年デジタルトレンドレポート(英語)
デジタルマーケターの半数以上が、よりスマートで優れたオーディエンスセグメンテーションを優先事項と見なしています。このような流れから、広告主の要望に耳を傾け応えようとした結果、 以下のように、さらにAudiencesを強化させていただきました。
拡張性と並外れた柔軟性
言うまでもなくユーザー獲得は重要ですが、それだけでは不十分です。貴社の収益の大部分は、既存の顧客から成り立っているかもしれません。適切なメッセージングを使用して既存の顧客をリターゲティングできることで、顧客離れを確実に回避できます。
例として、次のシナリオを考えてみましょう。
ジェーンというユーザーがいるとします。
ジェーンは貴社の製品への興味を示しており、すでに約2か月前に貴社のアプリをインストールしています。彼女はインストールの1日後に1件の高価な購入をしましたが、その後のある時点でアプリを使用しなくなりました。高度なリターゲティング戦略では、新規購入、購入の完了、またはアプリの再利用に導くために、ジェーンのような過去に非常にアクティブだったユーザーを、特定のオファーやプロモーション戦略のターゲットにします。
これまでは、リターゲティング用に一つのセグメントを作成することが許容されていましたが、今では、ユーザープールの複雑さを理解するために、行動特性によってそうしたユーザーを高度なグループに細かくセグメント化する必要が出てきています。
ジェーンの話に戻りましょう。ジェーンのようなユーザーのためには、多層基準のセグメントを作成することが必要です。
53日から60日前にインストールし、100ドル以上の高額な購入を一回だけ行っており、英語を話す米国内のすべてのユーザー |
このように、いくつかのルールを階層化し、非常に具体的なセグメントをターゲティングすることで、ジェーンのようなユーザーに対し適切なメッセージをカスタマイズし、タイムゾーンに基づいて適切なタイミングでプッシュ通知を実行することでやっと、有効に購入を促進することができます。
これを大規模なユーザーに対し実施することを想像してみましょう。絶えず変化する、顧客を中心にまわるデジタルの世界では、最適なカスタマージャーニーを描けるかどうかによって、リーダーと二番手以降の差がついてきます。よって、オーディエンスのセグメンテーションを迅速かつ柔軟に大規模で実施できている広告主が急成長しているのは偶然ではありません。
柔軟な日付の選択
さまざまな日付フィルタから、オーディエンスをさらに絞り込むことができます。特定の日、特定の日付間、または期間の範囲内(たとえば、 45日前)にアプリをインストール、エンゲージ、アンインストールしたユーザーを選択できます。
日付セグメンテーションの選択肢
- [指定] 日以内:現在からX日前までさかのぼりデータをフィルター
- 定義された日付間: オーディエンスをセグメントする開始日と終了日を指定
- すべての期間: AppsFlyerでオーディエンスが利用可能になった最初の日からの日付範囲全体を含む
オーディエンスのインポート
新しいAudiencesのインポート機能を使用すると、ワンクリックによってすべてのオーディエンスを一元管理できます。これまでに外部で作成したカスタムセグメントを取り込み、AppsFlyerで作成したオーディエンスと一緒に管理および最適化することができるようになりました。自社開発ツール、もしくは既存のCRMからオーディエンスデータが既にある場合は、それらの既存セグメントをすぐにAppsFlyerにインポートし、希望するさまざまなネットワークと連携できます。連携するネットワークの数も一つに限らず、ニーズによって自由に選択できます。
オーディエンス作成のフローより [インポート] ボタンを選択するだけで、新しいオーディエンスをインポートできます。 すると、AppsFlyerがCSVファイルまたはAPI接続先からオーディエンスデータを即座に取得します。
オーディエンスを複数の広告ネットワークに対して分割
同じオーディエンスを異なる広告ネットワークに同時にアップロードして、そのオーディエンスがどのネットワークで最善のパフォーマンスを示すかを確認し、A/Bテストを実施できます。そこから獲得したデータを分析することで、それぞれのマーケティングキャンペーンのクロスチャネル間での効果をより深く理解できます。複数のネットワークでA/Bテストを同時に実施したい場合、AppsFlyerのオーディエンス分割機能を使用することにより、最大10回までターゲットオーディエンスを分割できるだけでなく、同じメッセージが同じユーザーに送られる心配をする必要がありません。複数のネットワークにおいて最適なターゲット顧客を見つけるための有効な方法であり、マーケティング予算を最大限に活用できます。
貴重な顧客データを守る
AppsFlyerのアトリビューションプラットフォームは最も安全であり、確実で信頼性の高い方法によりAudiencesデータを統合して、必要なデータのみを選択した広告ネットワークに送信します。操作は非常に簡単で、AppsFlyerの管理画面から広告IDとデバイスIDをプッシュトークンと共にパートナーネットワークに送信するだけで完了します。 これまでに広告主は、ユーザーエンゲージメントデータのすべてをDSP、媒体、アドネットワークに送信し、オーディエンスのセグメンテーションを実施してきました。これはつまり、広告主がユーザーリストすべてを広告ネットワークに共有していたことを意味します。2019年では、どんどん進化していくオーディエンスのインサイトに関連した一連の課題が浮き彫りになることが予想されます。 AppsFlyerを利用してAudiencesを管理し、広告ネットワークと共有するデータの量と頻度をコントロールすることで、 広告主は自社の顧客データを厳密に管理し、エンドポイントに関係なく常に安全に保護できます。
AppsFlyerのピープルベースドアトリビューションとAudiencesのツールを組み合わせることで、モバイルマーケターはデバイス間やプラットフォーム間のアトリビューション、高度なターゲティング機能を活用したターゲティングや細部にわたる分析を実施しながら、デジタル戦略の最適化ができます。と同時に、業界最高水準のセキュリティとプライバシーも確保できます。
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