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差分プライバシーに基づく集約式アトリビューションを新たに提供します

執筆者 Oren Kaniel
AppsFlyerの集約式アトリビューション iOS14対応

ここ数週間は、私たちを含め、App Store のエコシステム全体にとって忙しい日が続きました。世界中のAppsFlyerのオフィスは、App Storeのサポートセンターのような感覚で、アプリ開発者やエコシステムのあらゆる規模のパートナー企業からの何百もの電話やメールに落ち着いて対応してきました。

AppsFlyerはエコシステムの多くの方々から信頼されるパートナーとして見られていることを謙虚に受け止め、そしてこの責任を非常に真剣に受け止めています。この課題に公平に対処するために、私はチームメンバーに一度AppsFlyerの帽子を脱ぎ、エコシステムの帽子をかぶり、当社のお客様とお客様のお客様を当社のすべての意思決定の中心に置くように依頼しました。

iOS 14とはIDFA非推奨の話ではありません。ユーザーのプライバシーを守るためのものです

IDFAは本質的に「良い」とか「悪いというわけではありませんが、IDFAの非推奨化という概念はかなり前から議論されており、Apple社がこれに対応するには多くの正当な理由がありました。iOS 14はIDFAの非推奨化ではなく、ユーザーのプライバシーを向上させることを目的としており、我々AppsFlyerはこの価値を全面的に支持し、受け入れています。

会社設立の初期の頃から、プライバシーはAppsFlyerの中心的な価値であり、当社の成功の主な理由の1つです。当社のプライバシーへの長期的なコミットメントと投資により、この領域において業界トップの知見を培うことができました。CRMライクなSaaSプラットフォームとして、AppsFlyerはアプリ開発者が消費者のデータを管理、分析、保護することを可能にします。

当社のプライバシー・バイ・デザイン・ソフトウェアは、アプリ開発者やパートナー企業がエンドユーザーを喜ばせ、プライバシーを保護し、規制やプラットフォーム・ポリシーを遵守するための正しい選択をすることを可能にしています。

ユーザーのプライバシーとユーザーエクスペリエンスを最大化するための取り組みとして、私たちはここ数年、IDFAのない世界で運用するためのいくつかのソリューションに取り組んできました。2年以上前に導入した確率論的モデリングから、消費者のアトリビューションのメリットを維持し、プライバシーを最大化するためのIDFA代替案としてのApp StoreやiOS向けのアイデアまで、さまざまなソリューションを提供してきました。

本日は、iOS 14への準備のために取り組んできた革新的なアイデアの1つ、集約式アトリビューションをご紹介したいと思います。この集約式アトリビューションソリューションは、差分プライバシー原則(英語)に基づいており、iOS 14のプライバシー要件に合わせて厳格なプライバシー対策が組み込まれています。

 

差分プライバシーとは?

簡単に言えば、差分プライバシーとは、データの匿名化と集約をプライバシーの観点から数歩進めたものです。これにより、出力を見ただけでは、個人が計算やデータセットに含まれているかどうかを判断することが実質的に不可能になります。

 

差分プライバシーに基づく集約式アトリビューション – 要点

  • 集約式アトリビューションは、差分プライバシー、決定論的(許可されている場合)および非決定論的手法、確率論的モデリング、AppleのSKAdNetworkからのシグナルの原則に基づいています。
  • このソリューションの中核となるのは、集約化アトリビューション、レポーティング、統合です。もっと具体的にお伝えすると:ユーザーレベルのキャンペーンの詳細は、以下の場合にのみ利用可能な場合があります。(i) ユーザーが広告主と広告出稿先のアプリの両方でAppTrackingTransparency (ATT)に同意した場合、または(ii) 両方のアプリが同じ開発者に属している、つまり同じIDFVを持っている場合。
  • インプレッションに基づくモデリングは、ユーザーがATTの同意を得ているかどうかに関わらず、集約されたレベルでのみ利用可能となります。
  • ユーザーレベルのクリックとインプレッションデータは、誰もが利用できるものではなく、集約式アトリビューションモデリングにのみ使用されます。クリックとインプレッションデータは、厳格なデータ保持ポリシーに基づいて削除されます。
AppsFlyerの集約式アトリビューションソリューション

キャンペーンのアトリビューションモデリングの仕組みは、基本的には実装の詳細であり、集約式アトリビューションソリューションの核心ではありません。実装の詳細は変化することがあり、時間の経過とともに更新されることがあります。

差分プライバシー入力、データの「ノイズ」要件、将来のApp StoreリファラルAPIやSKAdNetworkのアップデート版のような他の決定論的または非決定論的な手法に合わせた確率論的モデリングの組み合わせにすることができます。

このソリューションは、高いレベルのプライバシーと集約された精度を提供します。具体的には、IDFAを使ったアトリビューションの利点を維持しながら良くない点を排除し、引き続き消費者に焦点を当てたエコシステムの構築を可能にします。と同時に、我々の業界が過去に直面してきた多くの変化と同様、アプリ開発者とパートナー企業からのある程度の適応性を必要とするでしょう。

ここ数週間、私たちはこのソリューションについてシェアし、さらにより良きものにするために業界の皆様を巻き込んで議論してきました。いくつかのパートナー企業はすでにさまざまな実装段階に入っており、多くの顧客からもこのソリューションへの期待の声をいただいています。

さらに広告主やパートナー企業の皆様が消費者のプライバシーを最優先におきながらもベストな体験を引き続き提供できるよう、今後数週間のうちに、この議論をアプリ市場全体に広げて、今回発表した本ソリューションに加えて当社が取り組んでいる他のソリューションについても議論していきたいと考えています。

心より感謝を込めて。

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Oren Kaniel

Oren KanielはAppsFlyerの共同設立者兼CEOです。モバイルをこよなく愛し、クリエイティブな思想家、聞き手、話し手であり、ブロガーでもあります。Technionでコンピュータサイエンスの学士号(Cum Laude)を取得し、Wharton Business Schoolとの交流の一環としてIDCでMBAを取得しました。

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