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「オールイン」はどのように私たちのストーリーを形作り、あなたのキャリアを定めるか

執筆者 Oren Kaniel
AppsFlyerのカルチャーに「All-In」がもたらすもの

私がAppsFlyerで学んだ中でもっとも興味深いことは、企業全体と個々のチームメンバーの両方にとって、ものの見方や考え方を変えることがどのように優れた結果をもたらすかということです。

以下は2015年初頭にAppsFlyerの社員に送信したメールで、オールインが私にとって何を意味するのかを説明しています。以来、これは当社の企業文化の中核となっています。

AppsFlyerのみなさんへ

当社の創業以来、特にこの2年間でのCEOとしての私の主な任務は、最高のチームを雇い、究極の企業文化とDNAを構築することでした。私は、これが卓越した企業文化を生み出す重要かつ不可逆的なプロセスであることを早い段階で理解していました。これこそが成長する企業の成功にとって最も重要な要素だと確信しています。おそらくお気づきのように、私は折に触れて「オールイン」という言葉を使います。この言葉はポーカーで、持っているすべてのコインを賭けることを意味します。同様に、働く会社を選択するとき、時間が私たち全員にとって最も貴重なものであるなら、自動的に「オールイン」になります。つまり、100%コミットして頑張らなければ、リスクが増えるばかりで報酬は得られません。テーブルにコインすべてを乗せて勝負するポーカーの「オールイン」の動きを考えてみましょう。


場合によっては、弱い手で「オールイン」することもできます。つまり、あなたの素晴らしい能力や可能性に影響を与える可能性は非常に低くなります。ポーカーのプリフロップでは、ダブルエースが最高のオッズです。みなさんは間違いなく全員がダブルエースを手にしています。それで賢くプレイするのはあなた自身の仕事です。私は自分自身を含め、チームのメンバーが日々成長し、各自の能力やスキルを新しいレベルへと高めている様子を非常に楽しみに見ています。

もう一点:前述のポーカーによる比喩とは大きな違いが1つあります。ポーカーはゼロサムゲームです。一方、AppsFlyerはチームで努力し、その結果はゼロではなくプラスになります。私たち全員にとっての成果には大きな可能性が秘められています。これが私たちの解釈です。



個人的なメモ

AppsFlyerを設立したとき、私は挑戦、アイデア、オプション、学習、想像、分析、夢見ること、そして執念深く実行することに夢中でした。そこに集中することで、とてもスピーディーに専門的な成長を得られました。私は転職の誘いや肩書、社内政治、エゴ、その他のとりとめのない雑音に気を取られませんでした。

創業者として、自分の気持ちを100%会社に集中する必要がありました。これはAppsFlyerにとっても明らかに良いことでしたが、何よりも興味深い成果は、私自身の長期的な専門的成長でした。 オールインにフォーカスすることで、今のCEOである私に成長することができ、何年も前に自分が始めた会社で引き続き働くことができています。そして、間もなく従業員500名という次のマイルストーンに到達し、年間経常収益(ARR) 1億米ドル(英語記事)を祝うことができるでしょう。 

これが当てはまるのは、創業者だけではありません

よく、オールインの結果、個人としてもプロとしても驚くほど成長しているのは、創業者という立場だからなのかと尋ねられます。しかしこれは、創業者であることよりむしろ、ものの見方を変えたり、創業者のように考えて行動したり、オールインを心の状態として受け入れたことの結果です。

AppsFlyerで働くことを通して、入社時には想像もできなかったほど成長する社員が大勢います。このような社員に共通しているのは、全員がオールインであることです。彼らが日々成長し、優れた才能を発揮する様子を見られることを、何にもまして誇りに思います。チームのメンバーから、朝、素晴らしい機能やビジネスのアイデアで目が覚めた、と聞くことで、彼らがオールインのレールに乗って、個人としてもプロフェッショナルとしても成長に向かっていることが分かります。

オールインさえすれば、成功するのでしょうか?

いいえ。すべてのポジションでオールインを実行することは重要ですが、マクロな条件(あなたのカード)はあなたやあなたの会社がコントロールできないものであり、成功を制限する場合があります。このような条件には、市場、製品/市場の適合、企業文化などがあります。

幸運にもAppsFlyerはクライアント、パートナー、ミッションクリティカルな製品、チーム、素晴らしい投資家、文化などの素晴らしいマクロ条件を備えており、急速に成長するモバイルおよびマーケティングクラウド市場の市場リーダーとして活動しています。顧客第一の会社として、私たちはまず従業員第一でなければなりません。オールインに必要なツールとリソースをチームに提供する必要があります。実際、当社にはその使命を念頭に置いた専任の人事部門があります。また、グローバルな従業員交流プログラムである GeeP(英語記事)などを、よりユニークなAppsFlyerのメリットを生み出すために推進してきました。

5~10年後、自分が何をしていると思いますか?

オールインであることは、あなたの次のステップを理解するのに役立ちます。自分自身を最大限に伸ばせるだけでなく、あなたがいる市場、あなたの周りの人々、あなたが働いている会社、そしてあなた自身についてのより多くの情報を得ることができます。Linkedinでのタイトル「SEO」のような短期的な目標に焦点を当てるのではなく、あなたの長期的なキャリア生涯価値(C-LTV)を最適化することができます。 オールインであれば、唯一のパラメータはあなたの能力とそれをどのように成長させるかです。

例えば、多くの人々は、チームを管理することを短期的な目標とみています。私が思うに、オールインの人は、他の人にインパクトを与え、リードするために肩書を必要とはしません。実際、今日の職場では、管理者がチームを管理するのに権威に頼ることはできません。

肩書やポジションにかかわらず、良いリーダーであり、手本とならなければなりません。すべてのチームメンバーは、影響力を発揮するためのリーダーシップスキルを磨き、役職に関係なく、周囲の人にポジティブな影響を与えるよう努めなければなりません。 新しい会社での最初の数日を振り返ってみましょう。誰も胸に肩書を示して歩いてはいませんが、それでもすぐに誰がこの部屋のリーダーなのかを察知することができました。

オールインであるために、プライベートな生活を犠牲にする必要はありますか?

そんなことはありません。AppsFlyerでは、成功は決して偶然ではなく、多くのハードワークから得られると考えています。同時に、プライベートと専門性の調和を保ってこそ、人は人生のあらゆる側面でベストの状態になれると信じています。そのためAppsFlyerでは、従業員の学習、進歩、成長を助け、情熱を持てる好きなことをより多く見つけられるよう支援するために、学習&人材開発部門を設置しています。

結論

オールインとは、常に会社の利益を考慮しながら、自分自身が創業者であるかのように考え、行動して、焦点を絞ることです。ありがたいことに、私にはまだ新入社員のほとんどと面談する時間があります。多くの場合、現在のポジションで自分が持ちうる力にまだ気づいていません。

そうした人は自分の考え方を変えて自分自身を成長させるために必要なすべてを備えているので、会社が彼らを後押しする必要はほとんどありません。毎年カード(仕事)を変えるのではなく、彼らのためにドアを開くのがオールインの姿勢です。気付いているかどうかにかかわらず、今すぐオールインを始めることは可能です。問題は、行動を起こすどうかです。

私からのキャリアに関する一番のアドバイスは、あなたが手渡された手を最大限に生かすということですが、ある程度はあなた自身でカードを選べることも忘れないでください。自分で調査して、自分に適した企業/業種に焦点を当てて、オールインで取り組む。どこの会社であっても、最終的にそこで働くことの主な利点は、そこで得られる経験です。

そして、その経験を最大限に活かす方法は給料や肩書ではなく、オールインであることです。費用は一切かからず、税金だってかかりません。幸運を祈ります!

Oren Kaniel

Oren KanielはAppsFlyerの共同設立者兼CEOです。モバイルをこよなく愛し、クリエイティブな思想家、聞き手、話し手であり、ブロガーでもあります。Technionでコンピュータサイエンスの学士号(Cum Laude)を取得し、Wharton Business Schoolとの交流の一環としてIDCでMBAを取得しました。

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