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CTR(クリックスルー率)

クリックスルー率

クリックスルー率(CTR)とは、マーケティング指標の1つで、リンク、広告、Eメールの表示回数をもとに、クリックされた回数を計測したものです。

CTR(クリックスルー率)とは?

クリックスルー率はマーケティング指標の1つで、リンク、広告、メールの効果計測に使用します。インプレッション数(対象のコンテンツに接触した人の数)に対するクリック数の割合を求めることで算出されます。特にモバイルマーケティングでは、CTRは総表示回数に対するモバイル広告のクリック数を指します。

ある広告を見たとします。多くの人は興味がなければ無視し、興味を持てばクリックするでしょう。簡単に言うと、CTRを求めれば広告にどの程度効果があったがわかります。 

クリックスルー率が重要な理由

CTRを確認すれば、パフォーマンスの高い広告、メール、リンクを一目で特定できます。逆も然りで、CTRが低ければキャンペーンがうまくいっていない証拠であり、オーディエンスのターゲティングやメッセージの内容が適切でない可能性があります。

キャンペーンの成否を実際に判断するにはより詳細な情報が必要ですが、CTRはクリエイティブの効果をおおまかに計測したいときに役立つ指標です。

実際の例として、Google広告では、広告の品質スコアを決定する重要な指標としてCTRが使用されています。クリエイティブで関連性の高いメッセージであればあるほど、より多くのユーザーが広告をクリックします。その結果、質の高い広告はGoogleでのランクが上がり、オークションでのクリック単価が下がるというメリットを得られます。

CTR(クリックスルー率)の計測方法

クリックスルー率の計算式は次のとおりで、手早く簡単に計測できます。

CTR(クリックスルー率)の計測方法

例:

「Fandy Flush」というモバイルゲームを宣伝するとしましょう。Instagram広告で1,000インプレッションを獲得し、100人が広告をクリックしました。 

CTR=(100クリック÷1,000インプレッション)×100

キャンペーンのCTRは10%です。

CTRのベンチマーク:良いクリックスルー率とは?

CTRの計測は、ジムのトレーニングに似ています。ベンチプレスで持ち上げられる重量には年齢、性別、体重に応じて平均値があるように、CTRにも業界ごとに平均値があります。とはいえ、重要なのは個別のベンチマークです(当たり前といえばそうですが)

業界平均は、結局のところバニティメトリクス(虚栄の指標)であり、基準点がない場合のベースラインにしかなりません。ある企業のCTRがあなたの企業より数ポイント高くても、顧客獲得単価が10倍も高かったとしたら、CTRはあまり意味を成しません。

ですから、CTRの良し悪しはケースバイケースで判断する必要があります。ニッチや業界を問わず断言できるのは、CTRはビジネスの収益に結びつくということだけです。

申し上げたように、CTRはキャンペーンのパフォーマンスをざっくりと把握できる、簡単かつ基本的な指標です。クリックスルー率の良し悪しは対象のメディア、チャネル、業界によって異なり、競合、予算、シーズンなど、さまざまな要因に左右されます。

デスクトップCTRとモバイルCTR:違いは?

差は縮まりつつありますが、モバイルとデスクトップのユーザーの行動は、すべてのマーケティングチャネルで異なります。現在、サイト訪問者全体の66%がモバイルであり、最近の調査によると、Googleでの検索結果上位5件の平均CTRはデスクトップで17.16%、モバイルで15.54%でした。 

この違いには次のような理由が考えられます。

  1. 多くの消費者がモバイルでリサーチしたうえで、デスクトップPCで購入しています(特に、大きな買い物や複雑な買い物)。
  2. ユーザーはデスクトップで長時間閲覧する傾向にあります。調査によると、デスクトップユーザーの集中力持続時間は、2020年と比較して22秒に増加したのに対し、モバイルでは8秒でした。
  3. 消費者がモバイルデバイスとデスクトップデバイスを使う時間帯は異なります。デスクトップの使用は一般的な勤務時間帯に増加し、モバイルは一日中断続的に使用されます。 

CTRの意味合いはチャネルごとに異なる

クリックスルー率は広告の品質と関連性の判断に役立ち、広告キャンペーンのコストとパフォーマンスに与える影響はチャネルによって異なります。Google広告などの一部の広告プラットフォームでは、広告の掲載位置を決定する要素としてCTRを使用しています。上位の掲載位置は視認性が高く、パフォーマンスの向上が見込まれます。 

では、チャネルごとに違いを見ていきましょう。

メールマーケティングにおけるCTR

クリックスルー率メールマーケティング

メールマーケティングにおけるクリックスルー率は、ほかのチャネルと同じ方法で計算されます。メール内のリンク、CTA、画像がクリックされた回数を、メールの開封、表示回数で割って求めます。多くの場合、メールマーケターは、CTRと開封率、直帰率、反応率などを組み合わせて、メールキャンペーンの効果を計測します。 

検索エンジン最適化(SEO)におけるCTR

検索エンジン最適化(SEO)におけるクリックスルー率は、検索エンジンの検索結果ページ(SERP)でスニペットを閲覧したユーザーのうち、何人が実際にクリックしたかを計測して求めます。 

CTRの最適化には2つの効果があります。まず、ウェブサイトへのトラフィックを増やすことができます。その結果、Googleは対象のスニペットが競合よりも興味深く、内容も適切だと考え、より多くの人に表示されるように検索結果での表示順位を引き上げます。これが、SEOの全体的なパフォーマンスの向上に役立ちます。

広告コピーの見直し、メタディスクリプションの最適化、記述URLの使用、といったことを行えば、CTRを改善できます。

CTRと各種マーケティング指標を比較

ほかのマーケティング指標でも同じことがいえますが、CTRは全体像を描くものではなく、数ある成功指標の1つにすぎません。シナリオによっては、コンバージョン率、ビュースルー率、反応率などの指標の方がCTRよりも効果的です。 

CTRに関連する指標を押さえつつ、それらを使うべきタイミングについて確認しましょう。

CTRとコンバージョン率

コンバージョン率は、総訪問者数のうちどの程度の訪問者がアクションを実行したのかを計測します。クリックもアクションとして計測できますが、通常は、ウェブサイトでの登録、メールの開封、購入、賞品の申し込みなど、収益に結びつく指標を計測します。 

CTRとコンバージョン率に関連性がないわけではありません。クリックスルー率が高ければ、コンバージョン率も上昇します。ただ、コンバージョン率は目標に特化しているため、ボトムオブファネル(BOFU)を狙ったキャンペーンの成否を計測する場合に豊富なインサイトを得られます。

CTRとビュースルー率(VTR)

クリックスルー率とビュースルー率

NetflixやApple TVなどの動画ストリーミングプラットフォームでは、多くの消費者が作品の冒頭に流れる広告をクリックしたりエンゲージしたりすることなく、流れるままに視聴します。ここでは、広告を最初から最後まで見た人の割合を計測するビュースルー率(VTR)が効果的な成功指標となります。 

注意点としては、VTRは主にスキップ可能な広告に適用されます(スキップ不可能な広告のVTRは、当然ながらほぼ100%)。視聴者が広告をスキップして作品に進んだ場合、VTRにはカウントされません。 

CTRと反応率(CTOR)

反応率(CTOR)はメールマーケティングで使用される指標で、ユニーク開封数に対するクリック数の比率を計測します。メールを開封した人のうちどの程度がエンゲージしたのかがわかるため、メールの品質や関連性を示す良い指標となります。 

メールの場合、CTRでは送信されたメールの件数を分母にしてクリック数を計測するため、キャンペーンのパフォーマンスに関するインサイトはたいして得られません。

CTRの傾向と予測

有料の検索広告のCTRは年々向上しています。Google検索広告の平均CTRを見ると、2015年は1.35%でしたが、2022年には6~7%になっています。これは、年を追うごとに検索広告のパーソナライズの精度が上がり、閲覧者により関連性の高い広告が表示されるようになってきたことを示唆しています(AIとターゲティングアルゴリズムの機能向上による)。

ただ、プライバシーに関する懸念の高まりやデータポリシーの変更により、アプリマーケターがオーディエンスの興味関心や行動に基づいて広告を配信する方法はますます限られていくでしょう。そのため、今後は広告のデザイン、体験、コピー、メッセージの質を高める方向にシフトしていく必要があります。この大きな変化は、良くも悪くもCTRに影響を与えるでしょう。すべてはマーケターの対応次第です。

CTRを改善し、最適化するには?

クリックスルー率が改善すれば、広告のパフォーマンスが向上しているということであり、コスト削減にもつながっているはずです。ここでは、CTRを改善するための戦略をご紹介します。

ペルソナを設定

もちろん、オーディエンス一人ひとりの婚姻事情や、高校時代の黒歴史まで知る必要はありません。しかし、ペルソナや理想的な顧客プロファイル(ICP)を設定することで、データに基づいてオーディエンスを理解できます。

つまるところ、オーディエンスの興味関心、課題、行動をリサーチし、データを収集することが、コピーやクリエイティブの質を高め、理想的なユーザーにリーチするための戦略を決定づけるといえます。 

クリエイティブを差別化

デザインツールのCanvaや、ボタンをクリックするだけで広告クリエイティブを生成するAIツールなどが登場し、優れたクリエイティブを大規模に制作することはかつてないほど容易になりました。そうした利便性と引き換えに、デザインは業界全体で均質化しています。似たようなデザインで溢れる広告の海に埋もれることなく、存在感を発揮するには、オーディエンスにぐさりと刺さる広告クリエイティブを追求していくほかありません。

凝りすぎはNG:オーディエンスに合わせたライティングを

練りに練ったコピーが最高の広告になるとは限りません。ありふれた言葉が高い成果を上げることもあります。効果的なコピーライティングには、オーディエンスがどのような言葉で読み、話しているのかを理解することが欠かせません。 

コンバージョンの高いコピーには、シンプルかつわかりやすい方法で、オーディエンスの大きな課題を解決するという特徴があります。技巧に走りすぎず、お客様目線を忘れないようにしましょう。

テストあるのみ!

CTRの改善も、ほかのマーケティング活動と一緒です。継続的にテストを行うプロセスを整え、反復的なアプローチでキャンペーンを長期的に改善していく必要があります。つまるところ、信じるべきは直感ではなく、データだということです。

重要なポイント

  • クリックスルー率(CTR)とは、マーケティング指標の1つで、リンク、広告、Eメールの表示回数をもとに、クリックされた回数を計測したものです。
  • CTRは、簡単かつ基本的な指標で、パフォーマンスの高い広告、メール、リンクを一目で特定できます。ほかのマーケティング指標も補足的に併用すると非常に効果的です。
  • 業界のCTRベンチマークは、基準点がない場合の出発点としては問題ありません。しかし、CTRは自身のビジネスと業界に即してこそ効力を発揮します。
  • 全体として、アルゴリズムマッチングとAIアルゴリズムの機能が向上したことで、CTRはほとんどの広告プラットフォームで上昇しています。しかし、変化も見られます。マーケターは行動広告からコンテキスト広告へとシフトし、オーディエンスをセグメント分けするのではなく、デザイン、体験、コピー、メッセージに焦点を当てる必要があります。
  • CTRを改善するには、オーディエンスに対する理解を深め、テストと微調整を繰り返しながら最適解を導き、広告の関連性と魅力を可能な限り高める必要があります。 
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